冬でもキレイな手元で
もうすぐ節分。節分には毎年なんとなく豆はまくけど、実はよく由来や意味は知らない……という方も多いのではないでしょうか。
ここでは節分をもっと楽しむための”豆知識”をご紹介。今年の節分は、ご家族でいつも以上に楽しんでみませんか?
知っておきたい!節分の豆知識5選
1.昔の節分は大晦日に行われていた⁉
本来、節分とは文字の通り“季節の分かれ目”である「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のこと。
昔は、これらの季節の節目には“邪気”が入ってきやすいとされていたため、見えない、悪いものを鬼に見立てて豆をまき、厄払いをするようになったのが節分の始まりです。
また、今でもお正月を「新春」「迎春」と呼ぶように、旧暦では新年は春から始まっていました。だから、立春前日の節分はいわば“大晦日のようなもの”。今の節分は毎年2月3日ごろにやってきますが、昔は大晦日に相当する一大イベントだったんです。
2.節分では必ず“炒った豆”を使うワケは?
では、そもそも節分ではなぜ豆をまくのでしょうか? それは、人間の命を支える五穀の中でも大豆が一番大きく、力が強いと考えられていたから。
また、「魔(ま)を滅(め)する=豆」という意味も込められていて、節分には必ず炒った豆を使うのも、「豆を炒る」が「魔の目を射る」に通じるから。
さらに豆まきに使う豆を枡に入れるのも「“ますます”力が“増す”」という意味が込められています。
豆まきをしたあと、年の数(満年齢に新年の分として1粒プラスした数)だけ豆を食べると、心身の邪気も払えて無病息災になります。知れば知るほど奥深い節分の由来。お子さんにも教えてあげれば楽しさもアップ!
3.鬼より強い⁉豆まきしなくてもよい姓とは?
実は、豆まきをしなくてもよい姓があるのをご存知でしょうか? それは「ワタナベ」さんです。かつて、渡辺綱(わたなべのつな)という平安時代の武将が鬼を退治したため、鬼に恐れられているという話から、ワタナベ姓は豆まきをしなくてもよいとされているんです!
また、鬼を祀っている神社や、鬼のつく姓の方は、あえて「鬼は外」とは言わない、といったように、地域や姓によって節分のやり方は異なるのです。
4.「恵方巻き」や「柊鰯(ひいらぎいわし)」にもチャレンジ!
せっかくだから、今年は豆まきだけでなく、「恵方巻き」や「ヒイラギイワシ」も楽しんではいかが?
節分に食べると縁起が良いとされている恵方巻き。起源や発祥については諸説ありますが、古いものでは大正時代に大阪で縁起担ぎのため始まったと言われています。
その後、関西を中心に浸透し、1998年に大手コンビ二チェーンが全国での販売を開始。広く知られるようになりました。ある統計によると、今では50.3%※の家庭が節分に恵方巻きを食べているんだとか!
恵方(辰年の2024年は東北東)を向いて、願い事をしながら無言で一気に食べるのがよいとされています。
また、鬼は先の尖ったものやニオイの強いものが嫌いなことから、魔除けとして柊鰯(ひいらぎいわし)を玄関先に飾ってみましょう。それだけで、いつもとちょっと違った風情ある節分が楽しめるはず!
5.アレンジ色々!余った豆を有効活用しよう!
年の数だけ豆が食べられなかった人や、豆が余ってしまった場合は、豆を使った「福茶」を楽しむのもオススメ! レシピはとっても簡単。豆を3粒、塩昆布、梅干を湯飲みに入れるだけで完成!
他にも、節分の豆は大豆ご飯やお菓子など幅広くアレンジがきくので、お気に入りのレシピを探して、家族で楽しむ恒例行事にするのも良いですね。
いかがでしたか? 節分は単なる季節の行事ではなく、家族の幸せを願い、絆を再確認するものでもあります。今年の節分はいつも以上に楽しみ、家族の絆を深めましょう!