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この夏、ドライブで走りたい「道」5選

この夏、ドライブで走りたい「道」5選

蒸し暑い都会の夏。汗ばんだ人混みとアスファルトの熱気に疲れてしまったとき、ヒートアイランドを抜け出して「クールドライビング」に出かけてみてはどうでしょうか?

誰にも邪魔されない自動車という空間で、夏だけしか味わうことができない特別なコースを、新しい旅のプラットフォーム「trippiece」を運営する石田言行さんに教えていただきました。

窓の外を流れていく爽快な風景が、身も心もすっきりリフレッシュしてくれるはずです。


長野の峰々を眺めながら走る高原の道

ビーナスライン(長野県)

ビーナスライン(長野県)
東京、名古屋の都市圏からそれぞれ約2時間半、中央自動車道諏訪ICを下り、中央本線茅野駅から蓼科高原、八ヶ岳山麓、白樺湖、車山高原、霧ヶ峰、美ヶ原などの高原リゾートを結ぶ日本有数のドライブコースであるビーナスライン。特にお勧めしたい季節は夏だ。途切れることのないのどかな高原の風景、風に揺れる高山植物の花々、途中にある「三峰展望台」は八ヶ岳連山や浅間山まで見渡せる絶景ポイント。窓を思い切り開けて、ひんやりとした高原の空気を思い切り浴びながら走りたい。
MAP/COURSE
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二つのブルーに包まれる、海に一番近い橋

角島大橋 (山口県)
下関から響灘(ひびきなだ)を西に眺めながら海岸沿いの道を走る。海の色が徐々に青くなり、小さな丘を越えるとエメラルドグリーンの海が目の前に広がってくる。この景色を何と表現すればよいのか、全ての言葉が意味を失う瞬間。海へ向かってまっすぐに伸びる角島大橋は海面までの高さが思いのほか低く、スカイブルーとマリンブルーの境界を走っているような感覚になる。夏の太陽の光を存分に受けた海は透明度を増し、車の中から海底の白い砂まで見通せるほどだ。ここは本当に日本なのかと錯覚してしまう。この絶景を見るためだけに訪れる価値がある場所だ。
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富士山を最も美しく見るための道

富士山スカイライン(静岡県)

富士山スカイライン(静岡県)
東に乗って富士山に至るルートは、富士山北麓の河口湖から伸びる「スバルライン」と、南麓の富士宮市と御殿場市からつながる「スカイライン」の二つがあるが、夏に走るなら後者だろう。北側には日光を受けてくっきり浮かび上がる富士山を仰ぎ、南側には伊豆半島と駿河湾を見下ろし、裾野の緑を縫って走るワインディングロードはサマードライブの醍醐味を味合わせてくれる。ルート途中の水ヶ塚公園は富士山を真正面から捉える絶好の撮影スポットだ。マイカー規制が解除される秋以降には、自分の車に乗ったまま日本の道路最高地点(標高約2400m)である富士宮口五合目まで登ることができる。それまで頭上にあった雲が、五合目では足下に広がる見事な雲海に変わる。
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北の大地2万年がつくりだした道

道道889号 宗谷丘陵(北海道)
北海道の稚内市街から宗谷岬へ向かうのに、多少遠回りでもこの宗谷丘陵を通らないのはあまり賢い選択ではない。緩やかな起伏が幾重にも連なる地形は、地中の水分が凍結と融解を繰り返して約2万年前の氷河期にできたものだ。風に揺れる草原、広く青い空、勢いよく回る白い風車、果てしなく続く美しい風景、すれ違う車もまばら。自然が私のためだけに与えたドライビングロードなのではないかと思わずにはいられない。視界の彼方にオホーツク海が見えてくれば、本土最北端の岬はもうすぐだ。
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日本で唯一、砂浜のドライブウェイ

千里浜なぎさドライブウェイ(石川県)

千里浜なぎさドライブウェイ(石川県)
東登半島の西岸、石川県羽咋(はくい)市から宝達志水(ほうだつしみず)町にかけて、日本で唯一のドライブコースがある。海岸線に沿って砂浜がそのまま道路になっている「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」だ。粒子の細かい砂が水分を含んで固く締まるため、砂浜であるにもかかわらず車で走行できる。どこまでも広がる青い空、マリンブルーの海、緑の松林の間を一直線に伸びる砂の道路。気に入ったポイントを見つけたらそのまま車を脇に寄せて海水浴を楽しめる。まだ人の少ない朝のドライブもお勧めだが、夕暮れ時には水平線に沈む夕日が息をのむほど美しい。夏の夜には沖合に浮かぶイカ釣り漁船の漁り火が幻想的に輝く。
MAP/COURSE
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石田 言行さん




Trippiece

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