冬でもキレイな手元で
健康や美肌につながると、「腸活」は目下女性に大人気です。
「腸活」がカラダに良いのは知っているけど、実際何をしたらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか? 腸活方法の1つとして、食生活の見直しがあげられます。
そこで、2014年に料理本のアカデミー賞とも呼ばれる「グルマン世界料理本大賞」ウーマンシェフ部門で世界2位を受賞され、ラジオやTV番組にも多数出演されている、なぎさなおこさんに腸活レシピを教えてもらいました。
はじめに
「腸活」は、腸内環境を整えて腸の働きを正常にすることです。
腸は食べ物の消化・吸収・排泄だけではなく、免疫力アップなど全身の健康に関与している臓器と言われています。
今回は、美味しくて腸も元気になる発酵食品の中でもおすすめな「甘酒」の作り方と、甘酒を使ったアレンジレシピ2品をお伝えしていきます。
お米と米麹だけでこんなに甘くなるんだ‼︎と感激してしまう「甘酒」は、米麹の酵素の働きで生まれた栄養成分と、お米の栄養成分が融合した健康食品。
食物繊維やオリゴ糖など、腸にうれしい成分が豊富です。 もちろん手作りではなく、市販の甘酒を使ってもOKです。
飲むだけではなくお料理にも使うなど、日常生活に取り入れて習慣にしていきましょう。
甘酒の作り方
・ごはん…2合
・水…500ml
・米麹…200g
ステップ1
お米2合を通常通りに炊きます。炊けたら水を加え、しゃもじで全体を均等に混ぜます。
ステップ2
混ざったら米麹を加え、さらによく混ぜます。
ステップ3
炊飯器の温度が上がりすぎないように、半開きにした状態でマスキングテープや養生テープで止めたら、タオルをかけて保温モードで8時間程度おき(ポイント①参照)完成です。
時間は8時間が目安ですが、6時間だと甘さ控えめ、10時間を超えるととても濃厚に仕上がります。15時間以上はあまり差が出ず、酸味が出てきてしまうので注意してください。
使用するお米は市販されているうるち米(普段食べているお米)で良いですが、もっと甘くしたい方は、もち米を使用して下さい。雑穀米でも大丈夫です。玄米でも作ることができますが、酸味が出て失敗しやすいので、作り慣れるまでは白米で作ることをオススメします。
米麹に含まれている酵素は、70°C以上になると壊れてしまいます。60°C前後の温度をキープできるようなジャーや容器を用意しましょう!
豚肉の甘酒しょうが焼き
甘酒でしっとりジューシー。自然の甘さでシュガーフリー。 やさしくてまろやかな生姜焼きです。
・豚ロース肉…200g
・たまねぎ…1/2個
・片栗粉(または小麦粉)…小さじ1
・植物油(サラダ油、なたね油、米油など)…小さじ2
・キャベツやトマトなど お好みで
★タレ
・甘酒…50cc
・しょうゆ…大さじ2
・生姜(すりおろしまたはチューブ生姜)…10g
ステップ1
たまねぎはスライスします。
ステップ2
豚肉に片栗粉をまぶしておきます。
ステップ3
タレの材料を合わせておきます。
ステップ4
フライパンに油を入れて、玉ねぎを炒めます。
ステップ5
しんなりしてきたら、豚肉を加えて両面焼きます。
ステップ6
3のタレを加えて、豚肉に火が通ったら完成です。
ステップ7
お好みでキャベツやトマトなどと一緒に皿に盛り付けて完成です。
完成!!
豚肉はロースだけではなく、細切れやバラ肉などお好みの部位を使用してください。
甘酒の簡単べったら漬け
お好みの野菜を切って揉むだけ。簡単に自分好みのべったら漬けができます。
・大根など漬け物用のお好みの野菜…300g
・塩…小さじ1
・甘酒…大さじ3
ステップ1
野菜は薄めのいちょう切りにします。塩を入れて揉み込み、15分程度おきます。
ステップ2
1の水気をしっかりと切って、甘酒と合わせて完成です。
野菜の水気はしっかりと切りましょう。
完成!!
最後に
元気な腸を育てるほかにも、アクティブな方に嬉しい働きが盛りだくさんの甘酒。美肌や、老化予防に効果的な成分も豊富です。
お砂糖の代わりのやさしい甘味として調味料としても活用できますし、暑い時期は夏バテ防止に、牛乳や豆乳などと同量で割って飲むのもおすすめです。
米麹に含まれるビタミンB2やナイアシンは、肌や髪の再生力をアップ! さらにビタミンB2は、過酸化脂質を分解してくれるので、老化予防効果も期待できます。
糖質をエネルギーに変える手助けをする働きがあり、ブドウ糖を効率よくエネルギーに変えてくれるビタミンB1群も豊富なので、ダイエット効果も期待でるのも嬉しいですね。
腸内環境を整えてくれて、美肌やダイエットも叶えてくれる甘酒。 ぜひ取り入れてみてください。
食育料理家 なぎさなおこ
株式会社フードコミュニケーション代表取締役 青森県八戸市在住。2007年「食のチカラで病気やケガの予防に貢献する」をコンセプトに飲食店を開業。店舗運営の傍ら、料理講座や働き方関連の講演にも積極的に登壇。文字通り「一生の付き合い」となる食の場面を豊かにする知恵や元気を発信し続けている。モットーは『food is gift〜食べ物は毎日できる身体と心へのプレゼント〜』『贈り物を選ぶように、食事を選ぶ事』を提案し、食のある健康な空間と環境づくり作りに愛情と情熱を注いでいる。
2014年、料理本のアカデミー賞とも呼ばれる「グルマン世界料理本大賞」ウーマンシェフ部門で世界2位を受賞。
「食で人と地域を繋ぐ空間作りのコンサルタント」として新聞での食育コーナーでの連載や、料理塾主宰、企業や地域の魅力を引き出すレシピやメニューの開発、飲食店のプロデュース、食育講座の講師として全国各地で活動中。ラジオやTV番組に多数出演。
料理だけではなく食事のコミュニケーションを重視した講座は、3歳から80代までと幅広い年齢層に支持され、開校15年で受講生はのべ3万人を越える。 ・なぎさなおこ公式ホームページ
https://nagisanaoko.com/
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