冬でもキレイな手元で
買ったのはいいものの、使いきれずに余ってしまった調味料はありませんか。
調味料によってはどんな料理に使って良いかわからず、賞味・消費期限切れなどで結局フードロスになってしまったなんてことも……。余らせがちな調味料のうち、今回は豆板醤と柚子胡椒を活用したお手軽アレンジ・レシピを紹介します。
余りがちな調味料①【豆板醤編】
豆板醤は中国・四川地方で生まれた赤唐辛子や麹を使った発酵調味料です。
辛さや旨みを料理のアクセントに使うので、エビチリソースなどの炒め物のレシピに使われることが多いですが、使いきれずに冷蔵庫に眠っている調味料の一つかもしれません。
寒い季節にはスープやお鍋の隠し味にもぴったりですし、普段から焼肉のたれのアレンジやラーメンのトッピングにもおすすめな調味料です。
今回は、寒くなると甘みが増してグッと美味しくなってくる「白菜」を使ったレシピで、余らせがちな調味料を定番メニユーにしちゃいましょう。フードロスを防ぐこともできますよ。
ピリ辛な回鍋肉(ホイコーロー)風の、キャベツの代わりに白菜を使った中華炒めです。
野菜だけレンジでさっと加熱してから炒めると仕上がりは早くて楽ちんです。
白菜と豚こまぎれのピリ辛炒め
レンジ加熱で時短の野菜炒め。甘辛いタレと、野菜のうまみでごはんがすすむ1品です。
・白菜…200g
・豚こまぎれ肉…200g
・ねぎ…2分の1本
・にんにく…1片
・ピーマン…2個
・豆板醤…小さじ1〜2(お好みの辛さで)
・ごま油…大さじ2
・塩、こしょう…適量
A(合わせ調味料)
・味噌、砂糖、酒、オイスターソース…各大さじ1
ステップ1
ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取ったら、斜め半分に切ります。にんにくは薄切りにして、ネギは斜め薄切りにします。
ステップ2
ピーマンの大きさに合わせて白菜を一口大に切ります。
ステップ3
耐熱皿に、白菜、ねぎ、ピーマンを乗せてふんわりラップをしたら、電子レンジで600ワットに設定し2分加熱します。
ステップ4
電子レンジで温めている間にAの材料を混ぜ合わせておきます。
ステップ5
フライパンにごま油とにんにくを入れて火にかけます。
ステップ6
にんにくのいい香りがしてきたら、豚肉、豆板醤を入れて塩、こしょうで軽く味付けしながら炒めます。
ステップ7
肉に火が通ったら、強火で野菜を加えて炒めます。
ステップ8
合わせ調味料を加えて全体に味が絡んだら火を止めます。
完成♪
レシピのワンポイント
豆板醤は油と炒めると香りとコクが出るので、より美味しくなります。 にんにくなどの香味野菜を炒める時に一緒に炒めましょう。余りがちな調味料②【柚子胡椒編】
「柚子胡椒」は、柚子の皮と青唐辛子と食塩をすり合わせた九州発祥の万能調味料。
胡椒は入っていませんが、九州の一部の地方では古くから唐辛子のことを「こしょう」と呼んだためこの呼び名が一般的になったと言われています。
焼肉や、ステーキに添えるだけではなく、寒い時期は鍋ものや、おでんや麺類の汁に溶かしたり、しゃぶしゃぶの薬味としても使ってみてくださいね。
今回は、柚子胡椒とたっぷり野菜のパスタです。
根菜と柚子胡椒のパスタ
1品で野菜もたっぷり、大人味のパスタ。ワインなどのお酒にもぴったりです。
・スパゲッティ…200g
・オリーブオイル…大さじ3
・鶏もも肉(小さめにカットしたもの)…120g
・れんこん…100g
・ごぼう…80g
・しいたけ…2枚
・にんにく…1片
・柚子胡椒…大さじ1
・白だし…大さじ1
・しょうゆ…小さじ1
・茹で汁…50ml
・塩、黒こしょう…お好みで
・万能ネギ、刻み海苔…お好みで
ステップ1
にんにくは薄切りにします。しいたけは軸の固いところを切り落として4つ割(大きい場合は6つ割)にします。
ステップ2
れんこんはピーラーで皮を剥いて半月切りに。ごぼうはさっと皮をたわしでこすったら、薄くスライスします。れんこんとごぼうは水にさっと晒します。
ステップ3
パスタを表示時間に合わせて茹でます。
ステップ4
フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて火にかけます。
ステップ5
にんにくのいい香りがしてきたら、鶏肉を入れて炒めます。
ステップ6
肉に火が通ったら、ごぼう、れんこん、しいたけを加えて炒めます。
ステップ7
【ステップ6】に、パスタの茹で汁、柚子胡椒を加えて溶き混ぜたら、火を止めて白だし、しょうゆを加えます。
ステップ8
【ステップ7】に茹で上がったパスタを入れて絡めます。塩、こしょうで味をととのえて器に盛り付けます。
ステップ9
万能ネギ、刻み海苔をトッピングします。
完成♪
レシピのワンポイント
パスタソースを作るときは「乳化」させることが大切です。オリーブオイルとパスタの茹で汁を加熱しながら混ぜ合わせてから、柚子胡椒を加えて溶かしましょう。ひとことコメント
さまざまな調味料が販売されていますが、調味料そのものがどんな味がするか、使う前に味を確認してから料理してみましょう。
何かのレシピを見て書いてあるから、と少量しか使わない調味料をその度に買い続けると、どんどん増えていってしまいます。 調味料そのものの味がわかると、「これはこの調味料で代用できそう」「この調味料は入れなくても美味しくできそう」などアレンジできるようになります。
自分や家族の好みの味付けや、本当に必要な調味料がわかるようになると、無駄な買い物が減りますよ。
買ったのはいいけれど、結局余らせてしまった……というものは、スープや炒め物、ドレッシングとして活用しましょう!
使い切れるように、少しアレンジを加えるだけでもムダなく調味料を消費できるようになりますよ。フードロスをなくせば、きっと環境だけでなく家計にもやさしくなるはずです。