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ワイシャツのアイロンがけを簡単&プロ並みに仕上げるコツ

パリッとシワのないワイシャツは気持ちのいいもの。けれど、毎回クリーニングに出すのは大変だし、おうちでキレイに仕上げるのは難しい……。

着る頻度が高いワイシャツだから、家できれいにアイロンがけできるに越したことはありません。


苦手と感じる方が多いアイロンがけですが、コツと順番を覚えてしまえば、意外と簡単にクリアできます。一度にまとめてしようとすると大変なので、まずは1枚から挑戦してみませんか?

ワイシャツのアイロンをかける前に知っておきたいこと

時短のカギは脱水&干し方にあり!

アイロンがけの時短を目指すなら、干すときにシワをできるだけ作らないこと! そのためには、まずは脱水の時短も意識しましょう。脱水を1分以内にすると、シワができにくくなります。

また、上手に干せば、アイロンがけがほとんど必要ないくらいにまで、シワを伸ばすことが可能です。

コツは、ハンガーにかけて干す前に、まず大きく振りさばくこと。ハンガーにかけたら、襟や前立ては、ピンと引っ張ってシワを伸ばしましょう。このひと手間でアイロンがけがずいぶんラクになります。

アイロンがけが楽しくなる便利グッズを紹介!

リネンウォーター

いざアイロンをかけようと思っても、アイロン台を出したりと色々手間がかかりますよね。そこでちょっと手間がかかるアイロンがけを少しでも楽しくする便利グッズを紹介します!

今はアイロン台の代わりになるグッズも多く販売されています。その中でもおすすめは立ったままアイロンがけができるアイロンミトン!

アイロンミトンとは、アイロン用の手袋のことで、表側からアイロンを当てて、裏側をアイロンミトンで押さえることで簡単にシワを伸ばすことができます。アイロン台併用型やスチーム対応型など他にも種類があるので用途に応じてチェックしてみてくださいね。

もう1つのおすすめアイテムは、リネンウォーター! 実は、リネンウォーターを使うとアイロンがけ中にいい香りがするだけでなく、シャツの消臭・防臭効果や、生地がパリッと仕上がります。

リネンウォーターは「天然素材由来」の精油+精製水がメインで作られています。お気に入りのリネンウォーターを見つけて、アイロンがけの時間を楽しみましょう。

アイロンの温度設定は取り扱い絵表示をチェック!

綿や麻など、繊維を伸ばしてシワを取りたい場合は、アイロンはドライ設定にして、霧吹きを併用するのが正解。一方スチームは、ウールやニットなど、ふんわりとさせたい衣類に効果的です。

どっちが正解?スチームor霧吹き

綿や麻素材のワイシャツなら高温でもOKですが、ポリエステルとの混紡なら少し温度を低くした方がベター。

高温でアイロンをかけると、テカリや生地の傷みの原因につながることがあります。ワイシャツに付いている表示をチェックして、正しいアイロンの温度を確認しましょう。

アイロンをかけたあとはすぐに片付けない

せっかく、シャキッとさせたワイシャツだから、折り目は作りたくないもの。アイロンがけが終わったら、ハンガーに吊るして収納するのがおすすめ。

アイロンをかけた直後は、熱や湿気が残っていてシワができやすい状態なので、少しおいてから片付けるようにしましょう。

アイロン不要?形状記憶シャツ

形状記憶シャツとは、製造過程で生地に薬剤(加工剤)を浸透させ、シワが気にならないようにしたシャツのことで、綿素材をポリエステル風に加工しているものです。

特徴としての大きなメリットはシワの発生が少ないこと。しかし、デメリットとして、通気・吸水性が悪くなり汗を吸いにくい点があります。

ところで、形状記憶シャツにアイロンをあてていいのかどうか気になりませんか?

形状記憶シャツはあくまでシワになりにくいように加工しているもので、シワを完全に防ぐことはできません。洗って吊り干しするだけである程度は復元しますが、気になる方はアイロンを使ってさらにキレイに着こなしてくださいね。

失敗しない!ワイシャツのアイロンがけの方法

ワイシャツのアイロンがけは、基本的に細かい部分から始めます。広い面を先にかけてしまうと、細かい部分のアイロンをかけたときに、たるんだり折りたたんでしまったりして、新たなシワができるのを防ぐためです。

<準備するもの>

  • アイロン
    枚数が少ないなら、充電式やコードレスのアイロンの方が小回りが利いて便利!

  • 霧吹き
    綿素材など、シワをピンと伸ばしたい生地には必須!

  • 洗濯のりスプレー
    霧吹きと併用すると、シャキッとした仕上がりに。

  • アイロン台
    アイロン台は、台の裏側が網などになっており、アイロンの蒸気が抜けるよう工夫されています。アイロンをキレイに当てるためには、この蒸気の抜けが必須。

    蒸気が抜けず台に熱がこもったままでは、シワが伸びきらないだけでなく、逆にシワがつきやすくなることも。

    アイロン台がない、時間がないので間に合わせに……と、机の上などで当てても、蒸気が抜けないので、キレイにシワが取れず、おすすめはできません。

また、アイロン台にもいろいろな形がありますが、片方の先が細くなったタイプなら、袖などのような細かな部分をプレスするのに便利。

<アイロンがけの手順>

基本的に、どの部分をあてる場合も、生地のたるみをなくして平らにセットすればシワが出来にくくなります。


  1. まずは襟の裏側を、左右の端から中央に向かってそれぞれプレスします。その後、ひっくり返して反対側も同じように繰り返します。

  2. 袖口
    袖口の内側を上にして平らに広げ、左右の端から中央に向かってプレスします。その後、表側からも軽くかけましょう。

  3. 両肩
    アイロン台の端が狭くなっているところに、襟を立てて肩部分が平らになるように乗せ、縫い目から背中の中央と前身頃の方向にアイロンをかけます。

    アイロン台の狭い部分がない場合は、後ろ身頃を手前に落とし、肩の部分を15cm前後乗せて、襟を立てた状態でアイロンをかけます。

  4. 前身頃と後ろ身頃
    まずは前身頃から、アイロンの先を使って、ボタンとボタンの間もていねいにプレスします。後ろ身頃は半分ずつ、脇の縫い目に沿ってアイロンを動かします。




<アイロンがけの後のしまい方>

ワイシャツのアイロンがけ完了後、すぐにクローゼットにしまったり、たたんでしまっては、せっかくキレイになった衣類が台無しになるかも!

アイロンがけの直後は、衣類に熱や湿気が残っているので、実はシワがつきやすい状態です。しばらくハンガーにかけて、風を通して熱や湿気が取れてからしまいましょう。

綿や麻素材などが多いワイシャツは、シワがつくと取れにくいので、ハンガーで吊るして収納するのがおすすめです。ただし、クローゼット内などでギュウギュウ詰めになると、シワができてしまうので詰め込みすぎには注意を!

●監修:中村 安秀
「クリーニングショップ中村」(大阪)店長
https://cl-nakamura.com/

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