Skip to main content
×
洗濯ネットは何を選べばいい?傷みを防ぎ、衣類を長持ちさせる使い方

洗濯ネットを使って普段から洗濯していますか?

洗濯ネットは使い方次第でその効果が大きく変わることをご存じでしょうか?

洗濯ネットをうまく使えば、衣類の傷みを防いでくれるのでお気に入りの一着をその分長く着続けることができます。

また、ネットの種類はサイズや衣類の種類によっても違ってくるので、服に合わせて使い分けると驚くほど洗い上がりが変わった!なんてこともあるかも。

「ネットに入れるだけでOK」と思っている方も多いかもしれませんが、実は種類や使い方によって、洗濯時の傷み具合やヨレ、縮みを減らすコツがあるんです。

本記事では、洗濯ネットを使うメリットや基本の使い方はもちろんのこと、洗濯ネットに衣類を入れる手間を少しだけ軽くする工夫や意外な活用法を紹介していきます。

洗濯ネットを使うメリットとデメリット

洗濯ネットを使う主なメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。





洗濯ネットを正しく使えば、衣類の傷みや色落ち、ほこりの付着を防ぐことができます。洗濯中に衣類同士が擦れ合ってできるシワや毛羽立ちも、洗濯ネットが予防してくれるので洗濯後のお手入れが断然違ってきます。

装飾が多い服を洗う際にも洗濯ネットが大活躍!例えば、装飾部分が他の衣類に引っかけてしまうと、装飾品が取れたり、他の衣類がほつれてしまったりすることも……。

でも洗濯ネットを使えば他の衣類と絡まらずに、ほつれや装飾の破損を防ぐことができて、大切な衣類を守ることができます。

とはいえ、毎回衣類をひとつずつ洗濯ネットに入れるのは手間ですよね。

その場合は、洗濯かごに洗濯物を入れる時に一緒にネットに入れてしまうとスムーズですよ。

こうすれば、洗う時にそのまま洗えるうえに「お気に入りの服をうっかりネットに入れ忘れた!」ということも防げますよね。





洗濯ネットを使用することで、ネット未使用と比べて水や洗剤が届きにくくなり、汚れ落ちが悪くなることもあります。

しかし洗いあがりが全く違うというほどではありませんので、ご安心を!

洗濯ネットの正しい使い方と注意点4つ

① 衣類のサイズに合った洗濯ネットを使用する

洗濯による衣類へのダメージや型崩れ予防につながるので洗濯ネットに入れるようにしましょう。その反面、もし衣類のサイズに合っていない洗濯ネットを使用すれば、以下のような問題が起こる可能性があります。



適切なサイズの洗濯ネットを選ぶことは、衣類などのシワを予防し、汚れをしっかりと落とすためにもとても重要です。















② 洗濯ネット1枚に付き入れる衣類は1着

洗濯ネット1枚に付き入れる衣類は1着

洗濯ネットに、何着も衣類を入れている……なんてことはありませんか? 大きめの洗濯ネットなら、衣類が数着分も入りますが、実は洗濯ネットのNGな使い方なんです。

理由は、洗濯ネット内の服同士がこすれて生地が傷んでしまう可能性があるからです。

また詰め込みすぎると、衣類が洗濯ネットの中で動きにくくなって汚れ落ちが悪くなってしまいます。

③ 衣類はたたんで裏返して洗濯ネットへ

濯ネットに衣類を入れる際は、くしゃくしゃにせずきれいにたたんで入れましょう。たたんで入れるときは、裏返してから洗濯ネットへ。特に色物や柄物は色があせてしまうことがあるので、裏返しておくと色や柄をキープしやすくなりより長く楽しめるようになります。

少しの手間をかけることでシワ予防につながり、洗濯後のアイロンがけなどが楽になりますよ。

④ 汚れが気になる部分を外側にする

衣類の袖や襟首などの汚れが気になったり、黄ばみを予防したりしたい時は気になる部分を外側にしてからネットに入れましょう。

もしくは、あらかじめ気になる箇所を部分洗いしておくのもおすすめです。

洗濯ネットを使ったほうが良い衣服は?

洗濯ネットを使ったほうが良い衣服は?

大切に守って洗いたい衣類には、基本的に洗濯ネット使いましょう。特におすすめしたいアイテムを紹介します。

・ブラウスやシャツ
・レーヨン素材の衣類
・ニット類
・下着
など

洗濯ネットを使って洗ったほうが型崩れの心配がありません。洗い終わった後は、形状をキープするためにシワを伸ばしながら干すとより良いでしょう。

タイツは毛玉などができやすいため、洗濯ネットに入れて洗濯してください。

ボタンやファスナー、または装飾やイラストなどがプリントされている衣類も、洗濯ネットを使って洗うことを強くおすすめします。

装飾部分をむき出しのまま洗濯機に入れると、他の衣類と擦れてほつれたり、装飾が外れたりするリスクがあるためです。特に、スパンコールなど繊細な飾りがある衣類は、裏返して洗濯ネットに入れましょう。摩擦や衝撃によるダメージをさらに軽減できます。

「ズボンも洗濯ネットに入れるの?」と思った方もいるかもしれません。

衣類の中でもズボンは絡まりやすいものの1つ。ヨレや傷みなどが気にならないのであれば、洗濯ネットに入れなくても問題ないでしょう。

しかし大切に長く履き続けるためにも、ぜひ洗濯ネットに入れて優しく洗ってください。

その他にも洗濯表示に洗濯ネットを使用するよう書かれている場合もネットに入れて洗濯することをおすすめします。

洗濯ネットは形状や網目の大きさで役割が違う!?

衣類によって、使用する洗濯ネットの大きさは変えたほうが良いと先ほど説明しました。さらに洗濯ネットにはいろいろな形状があり、網目やファスナーにも意味があって構造によって入れる衣類が変わってきます。それぞれの特徴にあった衣類やアイテムを紹介します。

◆洗濯ネットの形状

・円筒の立体型のネット
入り口が大きく開くタイプのものが多く、丸洗いできる夏の掛け布団や毛布を洗うのに適しています。

・立体型のネット
主にブラジャー専用として売られていることが多い洗濯ネットです。規定のサイズがあるため、それに適したものを選びましょう。

・平面型のネット
洗濯ネットの中でも衣類があまり動かないタイプで、生地を傷つけたくないものやシワになって欲しくない衣類を洗うのにおすすめです。具体的にはシャツやニットなどを洗う時にピッタリです。

・丸型
肌着やタオルを洗う際に使用できます。中で多少動く余裕があるため、他の洗濯ネットよりもしっかりと洗うことができます。

まだ使ったことがないけれど、まずはどんな風に洗いあがるか試してみたい場合は、100円均一でも売っているもので試してみてはいかがでしょうか。ぜひ、ご自身が持っている衣類に合った洗濯ネットを選んで使うようにしましょう。

◆洗濯ネットの網目の細かさ

洗濯ネットはサイズだけではなく、網目の細かさによっても、入れる衣類が異なります。目の粗いものと細かいものではどう違うのか、それぞれ役割を見ていきましょう。

・目が粗い洗濯ネット
白や淡色のものや毛羽立ちや糸くずの付着が気にならない衣類に適しています。

・目が細かい洗濯ネット
装飾品やホックがついている衣類やストッキング・タイツを洗うのにおすすめです。

◆洗濯ネットのファスナーにも衣類を守る大切な役目があった!

洗濯ネットのファスナーにも衣類を守る大切な役目があった!

・ファスナーを全開できるもの
出し入れの際に衣類に傷つかないようファスナーが全開できるようになっています。

・ファスナートップを仕舞うためのカバーがついているもの
ファスナートップにカバーが付いているものは、ファスナーが緩まないために保護する役目があります。閉まりが甘いと洗濯時にネットに入れた衣類が飛び出てしまうことがあるので、衣類を守るためにもファスナートップを仕舞えるカバーがあるものがおすすめです。

・ファスナー自体が柔らかいもの
シリコンなど柔らかい素材のファスナーです。洗濯中にファスナーが衣類に当たっても、柔らかい素材ならおしゃれ着や繊細な小物を傷つけずに優しく洗えます。

あまり知られていない、洗濯ネットの便利な活用法

「洗濯ネットが余ってしまった」「洗濯ネットが少しくたびれてきたけれど、まだ使えそう」という時に便利なのにあまり知られていない洗濯ネットの活用法を、ぜひ試してみてください。

1枚ずつ洗濯ネットに入れてクローゼットやたんすで保管することもできます。引き出しの開け閉めをしていると、どうしても摩擦が生じてしまうため、1枚ずつ洗濯ネットに入れておけば生地を傷ませずに保管できます。

いちいち開けなくても中に何が入っているか一目瞭然! 使用後も洗濯ネットに入れて持ち帰り、そのまま洗濯機で洗うだけ。とても便利で重宝する「収納ポーチ」です。

浴室内のフックにかけておけば場所を取りません。「完全に乾かしたい!」という時は、洗濯ネットごとピンチハンガーに吊るしておけば、簡単に乾かすことができます。

洗濯ネットを上手に活用すれば、洗濯がもっとラクに楽しく!

洗濯ネットの種類や使い方から、意外と知らない利用法まで幅広く解説しました。洗濯ネットは衣類を洗濯中のダメージから守り、型崩れを防いでくれます。けれど、正しく使わなければ、その効果を十分に発揮できません。

また洗濯ネットは消耗品なので、しっかりと衣類を守れるよう1年を目安に買い替えるようにしてくださいね。洗濯ネットの使い方を参考にして、大切な衣類をしっかり守りましょう。

監修:徳永いずみ








この記事を読んだ人にはこちらの記事もおすすめ!

忙しい人に!洗濯を時短で済ませるコツ

シワにならない!ワイシャツの洗い方・手入れ方法

伸びや縮みを防ぐ!ウールのセーター(ニット)の洗い方・洗濯方法