冬でもキレイな手元で
生活必需品のひとつになったマスク。毎日使うからこそ清潔を保ちたいものですが、実はマスクの正しい洗い方って知らないことが多いですよね。今やマスクはその種類も多様化していて、おしゃれなデザインのものから機能性が高いものまで様々。洗い方もマスクの素材によって変わってきます。
今回は今更聞けないマスクの洗い方の基本、そしてマスクの素材別に気をつけるべきポイントをご紹介します。正しいケア方法をしっかり覚えて、マスクを清潔に保ちましょう!
毎日使うマスク、ニオイや汚れが気になる!
これまでは風邪をひいた時や花粉症の時期に使うことが多かったマスクですが、今はすっかり生活の必需品になりました。
様々な種類のマスクが発売され、外に出る時には必ずつけることになったので、繰り返し使うマスクを利用していらっしゃる方も多いでしょう。
毎日使っていると、ふとニオイや汚れが気になることはありませんか? マスクには、ウィルスや花粉の侵入を防ぐ役割があるので、外側の汚れはしっかり落とす必要がありますよね。
また、内側は蒸れやすく、ファンデーションなどの汚れが付きやすいですが、肌に直接触れる部分でもあります。
また、マスク生活で肌荒れに悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。マスクで肌が荒れてしまう方は、摩擦が大きな原因のひとつ。
肌に優しい素材のマスク、顔にフィットするマスクを選ぶと軽減されることもあります。
せっかく素材にこだわったマスクやお気に入りのマスクに出会ったら、少しでも長く清潔に使い続けたいと思いますよね。
ですが、マスクの正しい洗い方について、実は知らない方もいらっしゃるはず! 洗い方を間違えると、汚れやニオイが残ってしまうだけではなく、素材が傷んでしまったり型くずれをしてしまったりすることがあります。
今さら人には聞けないマスクの洗い方の基本を、今回はご紹介します。
不織布はOK?洗えるマスクと洗えないマスク
繰り返し使いたいと思ったら、購入する前にパッケージを確認しましょう。
「家庭で洗える」という記載がないもの、医療用や産業用と明記されているものは洗えない可能性がありますよ。
また、使い捨ての不織布マスクも基本的には洗うことができません。
ただ、最近は洗える不織布マスクも発売されています。パッケージに「洗える」「繰り返し使える」などの表記があるか確認してみましょう。
本来洗えないマスクを洗って使用することは、衛生的に良くないだけでなく、ウィルス対策にも効果を発揮しません。気を付けてくださいね。
洗濯機でも洗える!マスクの基本的な洗い方
マスクの洗い方の基本は手洗いです。ですが、実は洗濯機でもポイントさえ押さえれば洗うことができます。毎日の中で無理のない方法を選んでくださいね。
・マスクの洗い方ー基本のキ編ー
手洗いでも洗濯機でも、まず大切なのは「毎日」洗うこと。一度でも使用したら必ず洗うようにしてください。
少し面倒に感じるかもしれませんが、ウィルスや菌から身を守るため最も重要なことです。また、都度洗うことで、ニオイや汚れが残りづらくなりますよ。
そしてもうひとつポイントになるのは、洗剤。デリケートな顔の肌に触れるものですから、肌に優しい成分でできたものを選びたいですが、洗浄力や抗菌作用はしっかりあるものを選んでください。
また、鼻まで覆うものなので、ニオイにもこだわりたいですね。あまり強くない上品な香りの洗剤を選ぶと、より快適なマスク生活を送れるでしょう。
・マスクの洗い方ー手洗い編ー
まずはしっかり手洗いをしましょう。清潔な手で洗うことが大切です。
水2リットルに対して洗剤は1gを目安にして洗剤液を作ります。水にさっと溶ける液体洗剤を選ぶと手間がかかりませんよ。
洗剤液に10~30分ほどマスクをつけ置きしておきます。帰宅して手を洗った後すぐつけ置きをしておくと、無理なく習慣化できますよ。 手荒れが気になるようでしたら炊事用のゴム手袋を用意すると良いでしょう。
優しく押し洗いをします。 口紅やファンデーションなど気になる汚れがある場合には、スポンジや手で優しくたたき洗いをすると良いでしょう。その後しっかり水ですすいでください。
両手で挟んで押しながら水気をきります。キッチンペーパーや清潔なタオルに挟むとよりしっかり水気をとることができますよ。
ピンと伸ばして陰干しをします。 手順が多いように感じるかもしれませんが、実はやってみると意外と簡単です。つけ置きしている間は他の用事を済ませることもできるので、実質5~10分ほどで完了できますよ。
・マスクの洗い方ー洗濯機編ー
パッケージを確認しましょう。「必ず手で洗いましょう」などの記載があるものは洗濯機で洗うことができないので、気を付けてください。
洗濯機ではどうしても汚れが落ちづらい場合があります。事前に10~30分つけ置き洗いをしましょう。ここでも、さっと溶ける液体洗剤がオススメです。
型くずれや毛羽立ち、シワがよることを防ぐために、ネットに入れてください。 まとめてネットに入れてしまうと、菌や汚れが他のマスクについてしまう恐れがあります。
小さなネットを複数枚用意し、1枚ずつに分けて入れると良いでしょう。サイズが大きすぎるネットを使用すると、ネットの中でマスクが擦れてしまい、結果的に生地が傷んでしまいますので注意!
洗濯機をセットしますが、脱水時間をいつもよりも短く設定してください。「手洗いモード」などデリケートな洋服を洗う際の設定があれば、そちらを選ぶと良いでしょう。 シワの原因になるので乾燥機にはかけず、脱水後に陰干しをすれば完了です。
素材別マスクの洗い方の注意点
今や、デザインも素材も種類が様々なマスク。その特性によって洗い方の注意点も変わっていきます。
・ポリエステル
ポリエステルのマスクは吸水速乾性が高く、蒸れを防いでくれます。基本的には手洗いをオススメしますが、耐久性に優れているので比較的素材が傷みにくく、洗濯機で洗える商品も多いです。
ポリエステルのマスクは一般的な衣料用の洗剤で洗うことができます。
汚れが気になる場合には、酸素系漂白剤を使用するようにしましょう。塩素系漂白剤を使うと色落ちをしてしまう可能性があるので注意が必要です。酸素系漂白剤を使う時には、洗剤液に混ぜて使ってください。分量は水2リットルに対して20gが目安です。
・コットン
コットン素材のマスクは肌に優しいので、肌荒れが気になる方やお子様にもおすすめですが、繰り返しのお洗濯によって縮みやすい素材でもあります。基本的には手洗いをしましょう。
また、乾きにくい素材なので、干す前にしっかり水分をとることを意識してください。生乾きは菌の繁殖にも繋がりますのでご注意を。
・ポリウレタン
ポリウレタンはとても柔らかい素材なので、洗濯機で洗うと生地が破れてしまう可能性があります。手洗いの場合も、洗剤液の中で優しくそっと掴むように洗うことがポイントです。
また、他の洗えるマスクに比べて洗剤の香りがつきやすい素材なので、香りにこだわって洗剤を選ぶ必要があります。あまりニオイが強くない洗剤を選びましょう。
塩素系漂白剤を使うと変色したり劣化したりする可能性があります。汚れが気になるときは、酸素系漂白剤を使うのがベストです。
・シルク
シルクはデリケートな素材なので、やはり手洗いがオススメです。洗った後はしぼるのではなく、乾いたタオルで優しく包みながら水分をとっていくと良いでしょう。より丁寧に扱ってください。
干す時にも少し注意が必要です。紫外線を吸収する素材なので、直射日光が当たらないように気をつけてください。乾きやすい素材なので室内干しでもちゃんと乾きますよ。
・不織布
不織布のマスクは、基本的に洗うことができない使い捨てのものが多いですが、最近では洗えるものもあります。洗剤を混ぜたぬるま湯に1時間ほどつけ置き洗いをするのが基本です。
ただ、製品によって異なる場合もありますので、必ずパッケージの注意書きを確認しましょう。また、不織布マスクは熱に弱いため、アイロンがけや煮沸消毒などはNGです。
マスクを洗った後はコレ!お手入れ3つのポイント
マスクを長く清潔に使うためには、洗った後のお手入れや保管方法もとても大切です。
・マスクの干し方
干す前に、縫い目の方向に引っ張って形を整えてください。そうすることで型崩れを防ぐことができます。 また、もし洗濯バサミで干す時には、紐の部分を挟むと伸びてしまうので、本体を洗濯バサミで留めるようにしましょう。
干す場所は直射日光が当たらない場所を選び、陰干しをすることが生地を傷めないポイントです。
・マスクのアイロンがけ方法
マスクを洗濯すると、素材によってはシワができてしまうことがあります。そういう時には、アイロンがけが有効です。
ただし、アイロンがけをしても良い素材かどうか必ず事前確認を。生地をいためないようにあて布をしてください。また、アイロンは低温に設定し、表面をさっと撫でるようにかけていきます。 シワがなかなかとれない場合は、アイロンをスチームにしたり、霧吹きなどで少し水分を含ませたりすると良いでしょう。
・マスクの保管方法
せっかくキレイに洗ったマスクも、保管方法を誤ってしまうと新たに菌や汚れが付着してしまう可能性があります。洗った後のマスクは、使う人ごとに1枚ずつ個別で保管すると良いでしょう。
使い捨てできるジッパー付きのビニール袋などにご家族の名前を書き、専用のマスクケースを準備すると、簡単ですし実際に使う時も便利ですよ。
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