冬でもキレイな手元で
寝るたびに肌に触れるシーツ。清潔で心地よい状態を保ちたいと思いながらも「どれくらいの頻度で洗うべきか?」と悩んでいる方もいるのでは?
毎日きれいなシーツで眠りたいと思いつつ、頻繁に洗濯すると手間がかかるだけでなく布地が傷んでしまうことも……。
そこで今回は、シーツを清潔に保ちながら洗濯の負担を軽くするコツを紹介します。
適切な洗濯頻度や手軽にできるメンテナンス方法なら、シーツの寿命も長持ちさせ、心地よい眠りを叶えられますよ。
シーツの汚れの原因は?
シーツの汚れの主な原因は以下のものが考えられます。
・髪の毛
・湿気
・食べこぼし
・ホコリ
こうした汚れが蓄積していくと、黄ばみや黒ずみの発生原因になってしまいます。湿気が多い部屋では、早ければ1カ月程度で黒カビが発生することも。黄ばみの主な原因は汗や皮脂といったタンパク質、そして黒カビは湿気が関係しています。
そのため、重要なカギは、定期的なシーツの洗濯や換気が清潔さを保つことです。
もしシーツを洗わずに使い続けた場合の2つの影響
①布団への影響
・布団の寿命が縮んでしまう
シーツを布団に敷いたままにしていると、汗や皮脂が染み込み汚れやニオイが生じたり、マットレスや布団に湿気が溜まりかびてしまったりすることがあります。
その結果、布団が使えなくなってしまい、買い直さなければならない可能性も出てくるかもしれません。
さらに放置し続ければ、最悪の場合、木製のベッドのフレームが腐る(!?)、なんて事態になってしまうかも……!
・悪臭が家中に影響を及ぼす!?
シーツは、他の布類と比べても大きい分、ニオイが広がりやすく家全体にニオイがこもってしまう可能性があります。
ぐっすり眠れても朝起きてニオイが気になったら、それだけで一日が台無しに……。
②人体への影響
・ダニの発生につながる
布団やマットレスにはダニが潜んでいるという話を耳にしたことはありませんか? 洗濯を怠ることでシーツもダニの温床に。
・黒カビの発生による健康を損なう恐れも
布団やシーツに繫殖した菌を吸い込むことによって様々な健康への影響が出てしまうかもしれません。
シーツを傷めず洗濯する頻度は?
シーツの理想的な洗濯頻度は週に1回。
秋や冬は洗濯物が乾きにくい季節ですが、それでも汗をかくため、最低でも2週間に1度は洗うことが望ましいです。
寝汗をかきやすい方や、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、シーツの状態に応じて洗濯頻度をもう少し上げたほうが良い場合もあります。
では、洗うタイミングをどのように把握すれば良いでしょうか。それは、掛け布団が湿気を含んで重く感じるかどうか、です。干したての布団特有のフワっとした感覚がなくなっていたら、洗濯するタイミングと言えます。
また事前に洗濯する日を決めてしまうと、天気の影響で予定が狂ってしまう場合も。
あらかじめ週間天気予報を確認しておいて、「晴れた日に洗おう」「週の前半に洗濯しよう」といった柔軟なスケジュールを立てておけば、心に余裕が生まれて他の予定も立てやすいですよ。
とにかく自分が負担に感じない程度でのルールを設けるのがポイント!
ただし、いつでもきれいなシーツを使いたいからと週に1回以上シーツを洗濯すると、洗いすぎで生地が傷んでしまう恐れがあるので、ほどほどに。
今日からできる、シーツのケア方法
シーツの洗い方
① シーツを布団にかけたままで両面のホコリを取り除く
シーツについたホコリや髪の毛などを事前に取り除きます。こうしておけば洗濯機自体にゴミが溜まったり汚れたりすることを防げます。
② 布団からシーツを外し、洗濯ネットに入れる
シーツをジャバラ状に折り込んで洗濯ネットに入れます。
洗濯ネットが小さすぎたり、大きすぎたりするとうまく洗濯できなかったりシワが寄ってしまいます。もし洗濯ネットがない場合は、ネットに入れられるサイズをチェックしてから洗濯ネットを購入するようにしましょう。
【参考記事】洗濯ネットは何を選べばいい?傷みを防ぎ、衣類を長持ちさせる使い方
③ 洗濯機に洗濯物を入れる際は、先に重いものから入れる
洗濯機に洗い物を入れる際は、重いものを下にしましょう。そうすることで回転がスムーズになり、汚れも落ちやすくなります。
例)シーツと毛布を洗いたい場合は、毛布の後にシーツを入れる。
④ 洗濯のコースは、基本的にお任せ洗いでOK
シーツを洗濯機で洗う際、お任せ洗いコースで問題ありません。ただし、シルクなど高級素材のシーツを洗う場合は、デリケート洗いやおしゃれ着洗いなどがおすすめ。
また子どもやペットのいる家庭、忙しくて3週間ほどシーツを洗えていないという時は、「しっかり洗うコース」を選ぶのがベター。
洗濯物が洗濯機の容量を超えないよう注意しましょう。洗濯物の量が多すぎると、汚れがしっかり取れないことがあります。
シーツの干し方
・ピンチハンガーを使って干す
シーツを干す時に物干し竿1本だとシングルサイズのシーツを2枚ほどしか干せません。一気にたくさんシーツを干したい場合は、ピンチハンガーを使い、丸く円を描くように干すのがおすすめ。
52㎝ほどある長方形タイプのピンチハンガーを使えば、シングルサイズのシーツを2枚干すことが可能です。
場所を取りたくない時はハンガーを上手に利用しよう!
もしシーツの干す枚数がそれほどない場合は、場所を取らないハンガーを利用してみましょう。シーツを横に長い状態で持ち、ハンガーの肩部分にかけるようにして干す。寒がっている人の肩にシーツをかけてあげるイメージです。
洗濯せずにシーツを干したい場合
忙しくてシーツを洗濯することができないという場合には、シーツを被せたまま布団ごと干しましょう! 外干しと部屋干し、それぞれのヒントを参考にしてみてください。
・外干し
直射日光が当たると繊維が傷みやすくなるので陰干しがおすすめです。干すタイミングは、最も湿度が少ない午前10時から午後2時までの間がベスト。可能なら1時間経ったら表と裏を入れ替えると、なお良いです。
シーツやふとんは叩かないこと。叩くと繊維が傷むため良くありません。表面のホコリやゴミを落とすようにはたく程度に。
・部屋干し
大きなものを干すスペースがない場合には、椅子を使いましょう。2脚から4脚ほどを横に並べて、広げるようにして干してください。干す場所は風通しの良い窓辺が理想です。
窓を少し開け、エアコンや扇風機を併用すると湿気を効果的に飛ばすことができます。朝、出勤前に干しておき、帰宅後や食事の前後に一度ひっくり返すと、なお良いです。
シーツを洗う手間を最小限にする3つのポイント
ポイント①:日によって布団の畳み方を変える
朝起きたらすぐ掛け布団を半分に畳むようにしましょう。そうすることで寝ている間に布団にこもってしまった湿気を逃がすことができます。
この際のポイントは、折り方や下になる部分を日によって変えること。
今日は縦半分に折ったなら、翌日は横で半分に折る。下になる部分を右側や左側、上半分や下半分というように、日ごとに畳み方を変えることで一部だけに湿気が溜まってしまうのを避けられます。
ポイント②:除湿シートを敷く
寝具の湿気を吸湿してくれる除湿シートを使うのも手です。マットレスや布団の下に敷くだけで快適な状態を保ってくれます。忙しい人に特におすすめしたいケアグッズです。
ポイント③:ファブリーズでリフレッシュ
天気によっては「今週はどうしてもシーツを洗えない」という時に、おすすめなのがファブリーズ。
消臭や除菌ができる商品が揃っているので、自分の悩みに合わせて選びましょう。
また、シーツを洗ってはいるものの、さらに心地よく眠りたいという時には、お気に入りの香りのファブリーズを吹きかけるとリラックスした気分で休むことができます。
特におすすめなのは、家族で香りを選んで楽しむこと。その日の気分で入浴剤を選ぶように、ファブリーズも気分に合わせて使ってみると、毎日の寝室がより快適に!
使う時は、シーツから30㎝ほど離して均等にスプレーしましょう。また「シーツが少し湿っているかな」という程度にスプレーし、その後はしっかりと乾かしてください。
シーツなどの収納、どうすれば…?
自宅が狭くて収納場所に困るという方は、収納家具の利用を検討してみてください。
ソファーやベッドの下に収納場所があるものを取り入れると、見た目も綺麗に収納できるうえに、ホコリも避けられますよ。収納家具は湿気が気になる、という時は除湿剤や乾燥剤を心持ち多めに入れておきましょう。
また、外出の際に収納家具を少し開けておくと空気の入れ替えができて、湿気を逃すことができるので試してみてください。
適切なタイミングでシーツを洗ってきれいな状態を保ちましょう!
毎週シーツを洗うのは大変と思われるかもしれませんが、シーツを清潔な状態に保つためにも週に1度、洗濯するようにしましょう。
清潔でふかふかなシーツは、寝心地を格段に良くしてくれるだけでなく、シーツ自体の寿命も延ばすことができます。
こまめなケアがかえって手間を減らしてくれたり、お財布にも優しかったりします。
それでも毎日忙しくて、どうしても家事に手が回らない時は、家事代行サービスやコインランドリーなどを利用してみては? その分を自分や家族と過ごす時間に充てることだってできるかもしれませんよ。
お天気のいい日に気持ちよくシーツを洗えたら、スッキリいい気分になること間違いなし! ぜひこの記事のヒントを参考に、シーツの洗い方をマスターしてくださいね。