冬でもキレイな手元で
雨が続く梅雨シーズンは、なんだか気分も沈みがちで毎日が憂うつ。家事や仕事もはかどらない…。そんな悩みを持つ方も多いのでは?そこで、梅雨の日も気分スッキリ、前向きに過ごす5つのポイントを、精神科医の廣瀬久益先生に聞きました。
梅雨の憂うつを吹き飛ばす!5つのポイント
梅雨は、日照時間の減少や気温・気圧の変化などで自律神経が乱れがちになる時期。実際、なんとなく梅雨になると元気がなくなる、気分が落ちる、という方も多いのでは?それが長く続くと、いわゆる“プチうつ”状態になってしまうことも…。
でも、そんな憂うつな気持ちも、日々の心の持ち方次第で予防・解消できるんです。早速、今回ご紹介する5つのポイントを実践してみましょう!
【ポイント1】
「自分軸」を持って一人の時間を楽しもう!
オトナ世代は、妻であり母であり主婦であり、今まで夫や子供など「誰かのため」に生きてきたという方が多いと思います。しかし子供の独立などで環境が変わり、自分の時間が増えてくると「何をしたいのか?」が分からず、かえって不安な気分になる方も多いようです。
そんなときは「自分軸」を持つことを意識してみてください。例えば、買い物に出かけたり、映画を見に行く機会を増やしてみましょう。女性の50代は自分のために生きる人生、つまり「自分軸」の人生に変わる時期でもあるのです。気分が落ち込みがちな梅雨の時期こそ、しっかりと「自分軸」を持って日々を楽しむチャンスかもしれません!
【ポイント2】
ストローを使った「腹式呼吸」で気分スッキリ!
人は不安で憂うつな気分になると横隔膜が緊張するもの。その緊張をほぐすには、横隔膜を上下させる「腹式呼吸」が効果的です。誰にでも簡単にできる腹式呼吸が、ストローを使った呼吸法です。
ストローをくわえて背筋を伸ばしながら、糸のように細く長い呼吸をしましょう。徐々に呼吸の時間を伸ばし、ひと呼吸を約一分間行なうのが理想的。これだけで、緊張がやわらぎ、気分も落ち着きます。きっと晴れやかな気持ちになるはずです。
【ポイント3】
「ショウガ」と「イソフラボン」で内側から元気に!
外は暑くてジメジメ…。冷房で体を冷やしてしまいがちな梅雨の時期には、体を温める「ショウガ」が効果的。ただ、胃腸の弱い人が摂りすぎると、かえって胃腸障害を引き起こす可能性もあり、注意が必要です。
また、更年期障害の原因の一つである女性ホルモンの減少は、女性ホルモンと似た構造を持つ「イソフラボン」を摂ることで症状の改善が期待できます。イソフラボンが多く含まれている大豆食品(豆腐、納豆、豆乳など)を、意識的に取り入れてみましょう。
【ポイント4】
「ウォーキング」で身も心もリフレッシュ!
雨の日が多くなる梅雨の時期は、外出の機会が減り、運動量も落ちがちに。だからこそ、晴れや曇りの日には積極的に体を動かして、身も心もリフレッシュすることが大切です。
オススメなのは手軽にできるウォーキング。
でも、ただ歩くだけではなく、息がハアハア、心臓がドキドキ、汗がダラダラ、するくらいの早歩きや、坂道を上がるなどハードな運動を挟むと一層効果的に。最初から無理して長時間歩く必要はありません。まずは15分くらいから始めて徐々に時間を伸ばすように心がけましょう。
【ポイント5】
梅雨の時期こそ「音楽鑑賞」でリラックス!
屋内で過ごすことの多い梅雨の時期は、音楽鑑賞にピッタリの季節。音楽にはリラックス効果はもちろん、大脳を適度に活性化して気分を盛り上げる効果も。
ジャズ、ポップス、クラシック…。どんなジャンルでも自分のお気に入りの曲を聴けば、リラックス効果は抜群!また、美しい自然の風景を楽しめるDVDや写真集を眺めるのも、気持ちが晴れやかになり効果的です。