冬でもキレイな手元で
最近、何となくだるい、気分が変わりやすい…。オトナ世代の悩みの1つである更年期。そんな時期こそ、自分の心や生活と向き合い、見つめなおすことで、前向きに日々を過ごしてみませんか?今回は、オトナ世代ならではの更年期対策について、カウンセラーの永田京子さんにお伺いしました!
更年期は、より自分らしく生きるための“チャンス”の時間!
何となく気分が落ち込んだり、体がだるくなったりと、心や体の不調に悩まされがちな更年期。
実は、日本ではネガティブに捉えられがちなこの時期も、欧米では「The change of life」と言われていたり、「お祝い」と認識されている国もあるほど、人生の転機としてポジティブな解釈をされているんです。この時期に自分の心と身体にしっかりと向き合っていくことで、より自分らしく生活できたり、将来の健康にも繋がっていきます!
永田京子さんが、更年期を前向きに乗り切るための“3つの方法”を教えてくれました。
更年期を前向きに乗り切る“3つの方法”
すべての女性に訪れる更年期は、症状も捉え方も十人十色。そんな時期だからこそ、より自分らしく美しく生きるチャンスです。そこで大切なのが、更年期中の自身の変化を「理解」すること、心地よく「運動」し、身体を整えていくこと、信頼できる人に「共有」して1人で悩みを抱え込まないこと。これらを実践することで更年期症状を和らげ、前向きに過ごすことができます。
①まずは更年期を「理解」することが重要!
更年期に入ると、ほとんどの女性が女性ホルモンの低下によって心や身体への影響が現れます。その変化に対し、これまでと違う状態になることで不安を感じてしまうことも。
女性ホルモンの急低下と自律神経が乱れる更年期は200〜300種類の症状があると言われています。女性ホルモンも自律神経も、全身の様々な機能に関わっているため、それらのバランスが崩れれば、心やカラダに様々な症状が出てきます。
そんな時に、インターネットや書籍などで前もって調べたり、カウンセラーや医師などの専門家に話を聞いておくことで、自分の身体に起こることを予め理解していれば、いざ症状が現れた時でも、心に余裕を持って日々を過ごすことができますよ。
②毎日少しでも「運動」する習慣を!
重要だと分かっていても、家族、仕事などに一生懸命な毎日で、ついつい運動不足になっていませんか?更年期において、運動は特に更年期症状を緩和し、自律神経を整えることで気持ちを前向きにする効果が認められているんです。
そこでオススメなのが、呼吸のエクササイズ。腹式呼吸を意識して、おなかが膨らんだりへこんだりするのと連動させるようにして、首の付け根を動かしてみてください。
私たちの背骨の中には神経の束があり、首の付け根には心身をリラックスさせる副交感神経の根っこが集まっているんです。ゆっくり、呼吸と連動させて首を動かすことによって、高ぶった神経を短時間で鎮めることができ、リラックスできますよ。横になりながらでもできるので、忙しくても毎日少しずつやってみましょう。
▲腹式呼吸を意識し、鼻から大きく息を吸いながら首を後ろに倒し、
鼻から息を吐きながら首を前に倒します。
③周囲の親しい人に「共有」しよう!
更年期中は「悩んでいるのは自分だけかも…」「家族に話しても仕方がない」と思いがち。でも、そんな時こそ周囲に共有することが大切です。
更年期で悩む女性にアンケートを取ったところ「誰かにわかってもらえたらもっと楽に過ごせた」「つらいということを話せる場が欲しかった」と答えた方がとても多いことが分かりました。周囲の理解や協力は、この時期にとって強い味方。更年期の症状に悩んでいる女性はたくさんいます。自分の症状を話すことで気持ちがスッキリしたり、同じ悩みを持つ友人からのアドバイスが得られたり、前向きな気持ちに切り替わっていきますよ!
永田さんからオトナ世代へのメッセージ
更年期は、心と身体の健康を維持し、改善するための大切な期間です。そして更年期対策は、今日や明日の快適さを得ることだけでなく、10年後、20年後など、未来の自分への健康をプレゼントしていることにも繋がります。
みなさんも、更年期について正しい情報を知り、楽しく運動をし、一人で悩みを抱え込まずに、前向きに更年期を乗り切り、これからの人生を素敵なものにしていきましょう!