冬でもキレイな手元で
ストレスを溜めることが、イライラしたり、様々な病気を引き起こしたりすることは良く知られていますが、一杯のコーヒータイムが、あなたの心をほぐしてくれるひとときになったら素敵だと思いませんか?
はじめは薬だった!?
コーヒーのことが初めて文献に登場したのは10世紀頃のこと。その書物を書いたアラビア人の医師ラーゼスは、その中でコーヒーの薬理効果を認めています。またイスラム教徒の医師がコーヒーの健胃作用について飲用効果を記しているなど、「医学的な効能があるもの」とされていたことがわかります。
日本にコーヒーが伝来したのは、「出島」の時代。口に出来る人が限られていたこと、当時の日本人の嗜好に合わなかったことなどもあり、はじめは普及しませんでしたが、人々のコーヒーへの関心が高まるにつれ、蘭学者たちもコーヒーの効用を著述するようになりました。17世紀、長崎に派遣され、日本に近代西洋医学を伝えたことで知られるシーボルトも、盛んにコーヒーの効能を広めようと試みたひとりだったそうです。
近年ではさらにその効用についての研究が進むコーヒーですが、その飲用効果については人々が飲み始めた頃から高く評価されていたのですね。
香りを堪能してみる
「コーヒーは飲めないけど、香りは好き」という方もいますよね。「アロマテラピー」という言葉があるように、心地よい香りは、私たちの心を癒してくれます。
コーヒーの香りは、原料であるコーヒーの生豆(なままめ)を焙煎することによってはじめて生じますが、「香り」の呼び方が段階的に変わるのはご存知ですか?コーヒーの世界では、焙煎豆を挽いたときの香りを「フレグランス(fragrance)」、カップから立ち上る液体の香りを「アロマ(aroma)」、口に含み鼻に抜けるときの香りを「フレーバー(flavor)」と、分けて表現します。
ちなみに、コーヒーがその一生のうちで最も強く香りを発するのは、豆がミルで砕かれて粉になるとき。すでに挽いてある粉状のコーヒーを買ってきて飲んでいる方も多いと思いますが、コーヒーの良さを存分に味わい尽くすなら、挽くプロセスからやってみるのもおすすめです。ミル付きのコーヒーメーカーなども増えているので、そのかぐわしい香りがフワッと放たれる瞬間を思いっきり堪能してみては。
“飲み方“もたいせつ
コーヒーは単に喉の渇きを癒すだけの飲み物ではありません。物理学者であり、随筆家で知られる寺田虎彦氏は独自のコーヒー論を持つ人物だったようで、随筆集の中で、コーヒーを飲むシチュエーションについてこんな一文を残しています。
『・・・しかし、自分がコーヒーを飲むのは、どうもコーヒーを飲むためにコーヒーを飲むのではないように思われる。宅(うち)の台所で骨を折ってせいぜいうまく出したコーヒーを、引き散らかした居間の書卓の上で味わうのではどうも何か物足りなくて、コーヒーを飲んだ気になりかねる。 ~中略~ コーヒーの味は、コーヒーによって呼び出される幻想曲の味であって、それを呼び出すためには、やはり適当な伴奏もしくは前奏が必要であるらしい。・・・』
休日に気のおけない友人と飲むコーヒー、お気に入りの音楽を聴きながら飲むコーヒー、好きな人がいれてくれたコーヒー・・・。どこで、どんな風に、どんな飲み方をするか。飲むときのシチュエーションは、コーヒータイムの重要な要素のひとつ。心からコーヒーを楽しむことでよりリラックス効果がもたらされることでしょう。
はるか昔から、時代を超えて人々を癒しつづけてきた飲み物、コーヒー。世界中に広まり、今なお多くの人に愛されつづけていることこそ、その効果の程を表す何よりの証なのかもしれません。
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